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みまもる通信を書いている後藤がいる場所ってどんなところ?

毎月みまもるめ通信を書いている後藤がいる場所ってどんな所か気になりませんか?(気にならないですよね💦)

私が拠点を置いているのはラオスの、シェンクワン (Xiengkhouang)という山岳地方都市。

首都ヴィエンチャンからは国内線で30分(世界で最も墜落事故が多い機材が使用されている)。
車で8時間。

現在はラオス全土、コロナの影響で国内線はストップ。

車で県を跨ぐ移動をするにも事前申請と厳しいチェックが行われている。

 

ラオスと聞くと暑いイメージがありませんか?

ラオスの首都ヴィエンチャンは12月でも最高気温30度ほどだが、私が住む場所は標高1,400mあり、朝晩は気温0度まで冷え込む。日本のような暖房施設はなくほったて小屋で川の水を生活水として生活しているので、なかなか仙人のような生活を送っている。

 

 

 

 

家を出たらコンビニがある生活とは程遠く、最寄りの町までは車で山道を走ること2時間。最低限の生活用品が買えるだけで、日本の百貨店のような店はどこにもない。

 

 

世界で最も空爆された国

ベトナム戦争の時、ラオスが最も空爆の被害を受けたのはあまり知られていない。

『北爆』と呼ばれたアメリカ軍の空爆はラオス北東部を中心に約300万トン落としたという説があります。これは当時ラオス全人口一人につき約1トンもの爆弾が落とされたという計算です。

アメリカがラオスに北爆をしたのは、ラオス協定を破って北ベトナム軍がラオスに軍を送ったという情報が入ったのが一つの発端。

ラオス領内のホーチミン・ルートを攻撃し、パテート・ラオ軍(ラオス愛国戦線)の本拠地があるジャール平原を攻撃しました。当時、ジャール平原の制圧はラオスを制するとまでいわれ、事実ここにフランスの要塞が陥落して撤退した前例があったからである。

ラオスのみならずアメリカがベトナム戦争で使用した空爆の量は第二次世界大戦で使われた全ての量をはるかに上回るとまでいわれている。

私が拠点を置く地方都市シェンクワンでは今でも不発弾撤去が行われている。

実際に私が係る他のプロジェクトの最中に、目の前に不発弾が現れた事もある。。

こうしたすべての爆発物の30%は、爆発せず、地上や地中にいつ爆発してもおかしくない状態で残り続けている。

20年に及ぶ交戦状態が終了したあと、1996年から1997年にかけて、不発弾の社会経済的に与える影響の全国調査が実施され、ラオス全土の村の25%で不発弾の存在が報告され、17県中15県において深刻な不発弾汚染が判明しました。ラオス全土が23万6,800平方キロメートルなのに対し、8万7,200平方キロメートル以上の土地が不発弾の危険にさらされていると推測されています。1996年、国連は、ラオスの農村に残された不発弾は、約50万トンにも及ぶと推定している。

ラオス政府の国家社会経済的開発計画は、貧困層地域と不発弾の存在には、明らかな相関関係にあると発表しています。貧困層地域は、ほとんどが不発弾によって影響を受けている。

ジャール平原
不発弾

東南アジア唯一の内陸国

インドシナ半島の内陸国ラオスは、国民の大半が自給自足的な農業に従事している。

アジアで最も貧しい国のひとつで、国連からは後発開発途上国に指定されており、一人当たりの名目GDPは1,400ドルとASEAN最低レベルだ。

(日本の一人当たり名目GDPは42,248ドル。※2021年4月閲覧時)

近年のラオスの経済成長はめざましく、足元の経済成長率は8%と高い伸び率である。

鉱山開発、水力発電という資源関連部門を筆頭に、外国人観光客の増加によるサービス部門も拡大している。

しかし、その恩恵を受けているのは一部のラオス人であり、経済格差は開く一方である。

世界で最も貧しい最底辺の 10 億人のうち 38%は、内陸国、つまり海と隣接していない国に住んでいるのだそうだ。

経済成長に欠かせない海という流通網を持たないラオスが抱えるハンデは大きい。

一日何時間も山を歩く山岳民族

自立を促す支援を

生まれる世界によって教育を受ける権利を奪われてしまう。

こんな理不尽な事があっていいのだろうか。

日本に生まれたから義務教育を受ける事ができる。

ラオスの山間部で生まれたら教育を奪われる。

一人でも多くの子供たちに、少しでも水準の高い教育環境を。

 

使われていない村の学校
定員オーバーの町の学校の通学バス
作物を売りにくる子供たち
裸足で親の手伝いをする子供。この子は学校に行く事ができるのだろうか。

山道を何時間も歩いて学校に行く。

それでも、学校に行けるだけで、彼らにとっては恵まれているのだ。

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